動くことの妊活

動きの妊活⑥ エネルギーは使い果たしていきましょう

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こんにちはー。妊活セラピストの渡辺久美子です。

今回は、動物としての動きというところから

生命力あふれる体づくりについてお話します。

命を全うするように動ききっている動物たち

体のことについて考えるとき、私は野生動物をお手本にすることがあります。

例えば野生のライオンやシマウマは、いつも生きるために必死で、

のんびりしているときなどないかもしれないけれど、

「体を動かしきって生きている」なと思うのです。

動くことが生きることそのもので、そこにそれ以上のモヤモヤがありません。

野生の生き物はとても厳しい世界ですが、命を全うするように生きていますね。

エネルギーを余らせることなく使い切っているのです。

そんな過酷な環境でも子を産んで守り育てていくのです。

エネルギーを余らせないというのは、大事なことだと思います。

地球上でエネルギーを余らせているのは

経済的にゆとりのある国の人間くらいではないでしょうか。

豊かなことのように思えますが、

あまり過剰だと消費できないエネルギーが体の中に停滞して、

病気やネガティブな思考に繋がることもあります。

生き物としての美しさが、

エネルギーを余らせた生き方をしていると生まれないように感じます。

エネルギーを余らせない生き方

エネルギーを余らせないというのは動物として常に生死のギリギリのところを

生きているということです。

でも過酷な環境であるほうが、実は生命というのは生き残るための本来の力を最大限に発揮するものなのです。

花をいっぱい咲かせる桜は、

実は命の危機を感じて懸命に命を繋ごうと花を咲かせるという話があります。

たしかに植物は、あまり肥料を与えて余らせてしまうと、

花が全然咲いてくれないことがあります。

たとえば、過剰に肥料を与えられて育つ野菜は、

あっという間に大きくなりますが、水分が多く、痛みやすいものが多いです。

野菜が溶けて腐ってしまった経験があるかと思いますが、

野菜は本来枯れることはあっても腐らないもの。

自然の本来の、枯れるという力もない野菜なのだということです。

与えすぎることなく、本来の生命力を大切に育てられた野菜は、

簡単には痛まず、腐ることもありません。

卵を産まなくなった若くないニワトリに、餌をしばらく与えないでいたら、

みるみる毛艶がよくなり、ある日再び卵を産み始めたという話があります。

それまでは家畜として日々餌をもらい続けて安心していたのが、

餌がもらえないことによって、

体が命の危機を感じ取り、子孫を残す力を取り戻したということです。

満たされた環境は、しあわせなことなのですが、

生命としての動物の体には少し足りないくらいの状況のほうが

生きる力が増すようなのです。

戦後の日本の、なにもなかったところから復興した時代。

とても大変だったと思いますが、

生きるための力は今の日本人よりうんと高く、

子どももたくさん生まれていました。

現在80〜90歳くらいの元気な高齢者のみなさんは、

まさにお若い頃、生き切って来られた方達ですね。

使い切ると気持ちがいい感覚を取り戻そう

野生の動物は生きるために狩りをし、動き続けて、体が鍛えられていますが、

人間にとっての狩りは、家事や仕事ではないでしょうか。

生きることと仕事は深く関わっています。

体を使って仕事をしていた昔の日本人の体は、

自然に鍛えられて美しかったでしょうね。

職人的で筋肉がしっかりしていて

年齢を感じさせないパワーのある方がときどきいらっしゃいますが、

筋肉は動いていれば何歳であっても鍛えられて維持されます。

仕事はいい意味で精神と肉体を若く保つ「動き」だなと思います。

今は肉体労働が減ってしまい、精神的ストレスの多い環境が普通になってしまいました。

そんな中で本来の自然を体に取り戻すには工夫がいります。

せめて週に一度でも、

動き切って頭が空っぽになるような日があることが理想です。

使い果たして脱力したときの気持ち良さ。

エネルギーは消耗しているのに、心はのびのびと、

生きている気持ち良さを感じている状態です。

特別な運動でなくても、歩くのでもいいのです。

時にはうんと遠くまで歩いてクタクタになりましょう。

山に登るのもいいですよね。

ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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